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![]() 思いつきプチ企画です。以前TV番組で「キスを巡る4つの愛の物語」という放送があり、これにヒントを得て、3回連続記事にします。1回目だけは、そこでも取上げられた作品ロベール・ドアノー「市庁舎前のKiss」です。 2回目からは自分でセレクトした題材で、「恍惚Kiss(絵画)」で、3回目は「激情Kiss(映画)」です。3回目はもう、バレバレですが(汗)。 写真、絵画、映画の3つの異なる表現分野での「Kiss」を取上げたいと思います。 まず、「接吻」を辞書で引くと、「相手の唇、頬、手などに唇をつけ、愛情、尊敬を表わすこと。くちずけ。キス(幕末に作られた新漢語)」 とあります。映画を観ていると、邦画では控えめな表現のほうが多いのは、西洋のようにKissの習慣もなかったのでしょうね。又なんとなく、あまり濃厚なキスシーンは洋画のほうがしっくり馴染んで見えるのは、文化の違いなのかもしれません。 さて、この写真を初めて私が見たのは、確かポストカードだったと思います。その時疑問に思ったことが、、、、これは偶然に、この瞬間にカメラマンが居合わせたのか?もしくは、セッティングされ撮影されたものだったのか?その疑問は今回解けました、、、、、1950年に撮影されて以来、世界中の人々に溜息をつかせてきた「市庁舎前のKiss」。 ドアノーが生涯に渡って撮り続けたのは、パリで見かけた普通の人々の普通の振る舞いです。 娘フのランシーネさんは、よく撮影に同行されたそうですが、父親の撮影方法をこう説明しています 「父は待つんですよ。撮られる人が父の存在を意識しなくなるまでね。 (中略)父はパリを"小さな劇場"と呼んでいました。」 としたら、このKissは偶然?55年前この世界一有名なKissをした女性フランソワーズ・ボルネさん(75歳)によると 「ええ、そうよ、これが私が55年前にKissした写真よ、 ドアノーさんに、ここに来てKissするように言われたんですの。私達、役者の卵だったの。そこでドアノーさんに以前、街角で見かけたKissを撮りたいと頼まれて、ここで彼とKissしたの。 もっとも、彼とは半年後喧嘩して別れちゃったけど。 中略 ドアノーさんはポーズとかKissの仕方とかはいっさい言わなかったの。だから私達はいつもしているとおりの自然なKissをしたのよ。」 美男美女だと思いましたが、役者の卵だったんですね。全くの作り物ではなく、2人は本当の恋人同士であった。 ドアノー自身は戦争が終わりを告げ、若者達が誰はばかることなく、このようにKissできる平和な時代が到来したことを、この作品に込めたようです。 しかし、この外灯の位置、背後に朧げに存在する市庁舎、行き交う人々の臨場感、そして恋人達の束の間の甘いKissの瞬間、、、見事な構図です。 やはり歴史に残る名作、「市庁舎前のKiss」です。 |
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